楽天が昨年12月に提供を始めた、スマートフォンでクレジットカードの決済ができる新サービス「楽天スマートペイ」が観光業界にも浸透し始めている。
クレジットカードの決済にはこれまで、カード会社などが提供する据え置き型の専用端末が必要だったが、これをスマートフォンで置き換えた。イヤホンジャックに小さなカードリーダーを差し込み、決済端末として使用する。
スマートフォンの電波が届く場所であれば、どこでもカード決済ができる。例えばバスツアーの車中での添乗員によるオプショナルツアーの販売、観光地の露天市場での土産物販売などにも使える。
カードリーダーにカードを通し、サインはスマートフォンの画面上で行う。利用者控えはメールで送信する仕組みだ。
導入にあたっての初期費用はカードリーダーの実費2980円のみ。端末の月額使用料は当然かからない。また決済手数料は業種や事業規模を問わず一律4.9%。決済手数料を差し引いた金額は利用日の翌日に楽天から振り込まれる。申し込みから審査、結果通知、カードリーダー到着まで最短3日間で可能という。現在の対応カードはVISA、マスター、楽天カードとなっている。
楽天では「既存の決済端末より初期費用が安く、入金サイクルも短い。小規模旅館や海の家、物産展、祭りなどで気軽に導入、利用してほしい」と話している。
楽天スマートペイ