
小関GM
サービスの質と業務の効率化向上
DX推進をすすめる全国の宿泊施設で楽天モバイルの導入事例が増えている。同社が提供する法人契約サービスは、モバイル端末の提供だけではない。客室Wi―Fi用の超高速インターネットサービス「高速アクセス」、IP無線アプリ「Buddycom(バディコム)」など、旅館・ホテルがいますぐにでも欲しいと感じている各種サービスをワンストップで導入できる。しかも、楽天トラベルの営業担当者に頼めば、自施設の状況も含めて楽天モバイルに連絡し、つないでくれる。水上高原ホテル200(群馬県みなかみ町)は、水上高原ゴルフコース、水上高原スキーリゾートと一体となったリゾートホテル。カップル、ゴルフ客だけでなく子供連れのファミリー層にも人気が高い。取締役統括支配人の小関正浩氏=写真=に楽天モバイルの導入状況についてうかがった。
――楽天モバイルの高速アクセスを導入した理由は。
「当ホテルは山の上にあります。導入前は通信速度が遅く、安定性に欠けていました。高速アクセスの導入により、宿泊客へのサービス品質向上と従業員の業務効率の向上を同時に実現することができました」
――他キャリアを選ばなかった理由は。
「他社とのコスト比較、性能比較をした結果、楽天モバイルが最適だと判断しました」
――楽天モバイル端末70台も同時期に導入されたそうですが、利用用途は。
「従業員全員に1人1台配布しました。業務用途と福利厚生を兼ねています。業務用途としては、主に社内のコミュニケーションツールです。チャットアプリ、翻訳アプリ、スケジュール管理アプリなどで使用しています。福利厚生として、希望した社員には社用とは別にSIM回線と端末をセットで貸与し、プライベートでも使って良いことにしました。当ホテルには外国人従業員も多く働いており、会社支給の端末で家族や友人と連絡とったり、映画や音楽を楽しんだりできるので大変喜ばれており、定着率の向上にも役立っています」
――楽天モバイルの端末には、インカムのように使えるIP無線アプリ「バディコム」がついていますね。
「別契約なので、20回線分契約しています。法改正でアナログ無線機が使えなくなってしまったため、代替手段として導入しました。バディコムの機能は、フロントと客室係との連絡、レストランスタッフ間の連絡、スノーモービルツアーなどアクティビティツアーのスタッフと館内のツアー受付デスクとの連絡などに日々大活躍しています」
――楽天モバイル導入のきっかけは。
「楽天トラベルの当ホテル担当者からのご提案がきっかけです。全国の旅館ホテルの皆さんにも楽天トラベル担当者がいらっしゃると思うので、軽い気持ちで一度ご相談されてみては良いのではないでしょうか」
水上高原ホテル200
アクティビティツアーでバディコムが活躍
小関GM
【聞き手・kankokeizai.com編集長 江口英一】