09年に横浜開港150周年を迎える横浜市。観光客を呼び込むチャンスととらえ、JRグループ6社と共同で大型観光キャンペーンを実施する。09年6月1日から8月末まで集中的にキャンペーンを行い、09年は観光入り込み客数5千万人の達成を目指す。
JRグループによるデスティネーションキャンペーン(DC)は、通常都道府県単位で行われており、1都市単独は毎年定例で実施している京都市だけ。今回の例は極めて珍しく、市は「国内最大級の大型観光キャンペーン」(経済観光局)と強調する。
「横浜・神奈川DC」は6月2日の開港記念日にあわせ、夏休みシーズンを中心に実施。JR6社と連携し、駅や電車内にポスターを掲示するほか、テレビの旅番組や旅行雑誌なども使って全国にアピールする。
市はDCにより、(1)通常のキャンペーンとは比較にならない規模(JRの事業だけでも媒体換算で10億円を超える規模)の広告宣伝が可能(2)首都圏4300万人を背景にした都市型大型キャンペーンとなり、日帰り客やリピーターの増加が見込まれる──などの効果があると見ている。
7月には市や横浜観光コンベンション・ビューロー、観光関連事業者などから成る「ヨコハマ観光プロモーション推進協議会」(仮称)を立ち上げ、具体的な実施・資金計画の策定、受け入れ態勢の整備、観光資源の掘り起こしなどを行う。
また、08年6月には1千人規模の参加を見込んだ「観光戦略プレゼンテーション」(全国宣伝販売促進会議)を開く。