観光庁は、住宅宿泊事業法(民泊新法)に基づく住宅宿泊事業者(民泊事業者)の2018年度宿泊実績をまとめた。新法が施行された18年6月15日から19年3月31日までの約10カ月の累計を18年度として集計。期間中に民泊を利用した宿泊者数は98万9235人。1人当たり宿泊日数は平均2.8泊で、延べ宿泊者数は273万4073人泊。都道府県別の延べ宿泊者数の上位は東京都、北海道、大阪府などだった。
全国の届け出住宅数は、民泊新法施行日の18年6月15日時点では2210件だったが、18年11月には1万件を突破した。19年3月31日時点では1万4859件。最新の届け出住宅数は5月15日時点で1万5707件となっている。
民泊事業者には2カ月ごとの宿泊実績の定期報告が義務付けられ、観光庁が順次集計している。宿泊者数は、18年6~7月(施行日の6月15日から)が約8万3千人、18年8~9月が約17万人だったが、届け出住宅数の増加などに伴って18年10~11月は約20万6千人と20万人を突破した。18年12月~19年1月には約24万8千人、19年2~3月には約28万2千人となった。
延べ宿泊者数は、18年6~7月(施行日の6月15日から)が約22万3千人泊、18年8~9月が約46万7千人泊、18年10~11月が約56万9千人泊、18年12月~19年1月が約72万6千人泊、19年2~3月が約74万8千人泊となり、宿泊者数と同様に集計ごとに増加している。
18年度累計で延べ宿泊者数が多い上位10位の都道府県は、(1)東京都127万254人泊(2)北海道46万2686人泊(3)大阪府30万7937人泊(4)沖縄県10万6524人泊(5)福岡県10万157人泊(6)愛知県9万4051人泊(7)神奈川県6万4587人泊(8)千葉県5万8086人泊(9)京都府4万3279人泊(10)広島県2万1355人泊。東京都、北海道、大阪府の上位3位までで全体の約75%を占めている。