民泊延べ泊数2割増 観光庁集計、10~11月実績


届け出住宅の提供日数平均20日

観光庁はこのほど、住宅宿泊事業法(民泊新法)に基づく住宅宿泊事業者(民泊事業者)の2018年10月1日~11月30日の宿泊実績を発表した。全国の宿泊者数は前期(18年8~9月)比21.1%増の20万5922人で、このうち訪日外国人が76.4%を占めた。延べ宿泊者数で見ると、同21.9%増の56万9459人泊だった。届け出住宅1件当たりの宿泊日数(宿泊が行われた日数)は、集計期間2カ月のうち平均20.4日となった。

民泊事業者に義務付けられている2カ月ごとの定期報告に基づく集計。集計結果は19年1月7日時点で、届け出住宅の報告件数は9461件で、報告率は85.9%。

宿泊者数の多い上位5位の都道府県(カッコ内は前期比)は、(1)東京都8万4396人(44.5%増)(2)北海道2万5596人(27.8%減)(3)大阪府1万6686人(84.4%増)(4)沖縄県1万2608人(52.9%増)(5)福岡県1万1171人(45.8%増)。

宿泊者数全体の76.4%を占める訪日外国人を国・地域別に見ると、最多の中国が3万1200人(外国人に占める構成比19.8%)。続いて韓国が1万9287人(同12.3%)、米国が1万7294人(同11.0%)、豪州が1万4556人(同9.3%)、台湾が9863人(同6.3%)など。

外国人宿泊者数のエリア別の構成比は、東アジアが43.7%、欧米豪が29.0%、東南アジアが20.6%だった。2カ月間のデータではあるが、年間(18年)の訪日外国人旅行者数の構成比(東アジア約7割、欧米豪約1割、東南アジア約1割)に比べて、欧米豪、東南アジアの割合が高くなっている。

延べ宿泊者数で見ると、上位5位の都道府県(カッコ内は前期比)は、(1)東京都28万4289人泊(27.5%増)(2)北海道6万6066人泊(30.2%減)(3)大阪府6万5358人泊(161.5%増)(4)沖縄県2万5962人泊(30.2%増)(5)福岡県2万795人泊(50.3%増)。
宿泊者1人当たりの宿泊日数は全国平均で2.8泊だった。都道府県別では、大阪府の3.9泊、東京都、埼玉県の各3.4泊、京都府の2.9泊、北海道の2.6泊などが長い。

届け出住宅1件当たりの宿泊日数は、住宅宿泊事業法で上限が年間180日と定められているが、18年10~11月の全国平均は20.4日だった。都道府県別に見た上位は、(1)東京都29.2日(2)京都府22.4日(3)兵庫県21.9日(4)福岡県21.5日(5)千葉県21.2日―などだった。

 
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