東京商工会議所のトラベル&ツーリズム委員会(委員長・田川博己副会頭=JTB相談役)は8~9日、東商1階の多目的スペースで「江戸・東京の魅力再発見 TOKYOショーケース」を開催した。東京への郷土愛(シビック・プライド)醸成を図る「東京の魅力再発見プロジェクト」の一環で、今回で2回目となる。
「知らなかった東京に触れる、学ぶ!」をテーマに、東商23支部から推薦を受けた事業者が出店。「昨年5月のイベントでは(コロナ禍に苦しむ)観光事業者の支援が主な目的だったが、今回は趣旨を変え、食品や伝統工芸など、東京の古き良き文化を伝える事業者を選んだ」という。
ターゲットは丸の内周辺で働く会社員などで、前回の440人を上回る約500人の来場を見込んでいる。
出店したのは手焼きせんべいの「神田淡平」、つくだ煮の「柴又丸仁」、茶・のりなどの「若素園」、和菓子の「塩瀬総本家」「榮太樓總本舗」、江戸木版画の「高橋工房」、つまみ細工の「Little Tsumami」の7事業者。
神田淡平の特辛子煎餅は「激辛」という言葉の生みの親で、1986年の日本新語・流行語大賞で新語の部の銀賞を受賞している。
室町時代から続くというのが塩瀬総本舗の「志ほせ饅頭(まんじゅう)」。宮内庁御用達でもあり、「本饅頭」は徳川家康が戦勝を祈願したまんじゅうでもあり、NHK大河ドラマの放送を機に、引き合いが多くなっているという。
東京の魅力を再発見できるイベントだ