エイチ・アイ・エス(HIS)は12日、秋(9~11月)の予約動向を発表した。国内旅行は沖縄、海外旅行はハワイ・ホノルルが1位だった。「国内外とも長距離路線が人気」と同社。
調査は、8月1日時点における対象出発日(9月1日~11月30日)における旅行予約者数を集計したもの。対象商品は、パッケージツアー、ダイナミックパッケージ、国際線航空券。
国内旅行の予約が最も多かったのは、沖縄県(前年同期比237.2%)。温暖な気候のため、10月中旬まで海水浴やマリンスポーツが満喫できることが評価された。同社は「夏に比べて気温は下がり、屋外観光もしやすいシーズンとなる」と話す。北海道(同265.1%)、大阪府(同682.5%)、長崎県(同228.7%)、東京都(同335.4%)が続いた。
海外旅行はハワイ・ホノルル(同1205.2%)が大きくけん引。全体の3割を占めた。レジャー目的だけでなく、コロナ禍で数年延期されていたハネムーンや海外挙式など記念旅行の予約が増加した。バンコク(同2643.8%)、ソウル(同3444.7%)、パリ(同2947.6%)、シンガポール(同6463.6%)が続き、アジアやヨーロッパも人気を集めた。このほか、50周年記念イベントを行う米国・オーランド、11月にサッカーワールドカップが開催されるカタール・ドーハへの予約も多かった。
最も予約が多かった出発日は、国内旅行が9月4日、海外旅行が9月17日だった。海外旅行は敬老の日を含む連休、国内旅行は金額が安い日曜や平日が人気だった。