沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は、新たな海外旅行市場開拓事業として、3月17日から21日まで、ロシア最大の国際旅行見本市「MITT 2010」(モスクワ・インターナショナル・トラベル&ツーリズム2010)に初出展した。現地の旅行会社からは、沖縄の自然や文化を体感できるメニューに対し高い関心が寄せられた。
沖縄ブースは、日本政府観光局の運営する日本スタンドへの共同出展。ロシア語版ガイドブックなど1千部を用意、多くの訪問者があった。
富裕層向けの宿泊施設や観光メニュー、ロシア語通訳ガイドの有無、沖縄へのアクセスなどの情報について多く問い合わせがあった。
「ビーチリゾートとしての魅力だけではなく、空手、長寿、食、ゴルフ、フィッシング、ダイビング、琉装ウエディングなどの沖縄特有の文化や体験メニューにも関心が高かった」(OCVB)。
現地の大手旅行会社担当者からは「ロシア人にとって日本は人気の旅行先であり、沖縄についての問い合わせも年々増えている。これまでの東京・大阪・京都などのゴールデンルートに沖縄をプラスした商品を積極的に販売していく」「富裕層の個人旅行だけでなく、企業のインセンティブツアーの目的地としても沖縄は魅力的」「ウクライナやカザフスタンなどの周辺諸国からの富裕層誘致も期待できる」などの声が出ていたという。
沖縄県では、ロシア市場を2010年度の新規マーケット開拓地域として重要視し、現地旅行会社担当者の視察研修やセミナーを実施。また、ロシア語版ウェブサイトの開設や現地メディアを活用したロシア市場での富裕層誘致に向けた積極的な誘客プロモーションを展開している。
注目を集めた沖縄ブース