来年7月に開催される洞爺湖サミット(主要国首脳会議)を国内外に発信しようと、官民で組織する北海道洞爺湖サミット道民会議(会長=高橋はるみ・北海道知事)は16日、東京都港区の東京プリンスホテルで「北海道洞爺湖サミットの夕べ」と題したレセプションを開催した。サミット関係国の駐日大使、外国人記者、日本政府や経済界からの招待客を中心に約500人が出席。出席者らは、洞爺湖サミットの成功に向けた支援、協力を確認した。
道民会議会長の高橋知事は「環境問題を主たるテーマとするサミットが、自然景観の素晴らしい北海道で開催されることは大変に光栄。道民会議を立ち上げ、オール道民で準備を進めている。おもてなしの心でサミットを成功させたい」とあいさつした。
来賓として政界、経済界から5氏があいさつ。町村信孝内閣官房長官は「政府を挙げてサミットの成功に取り組む。受け入れ側も道民を挙げてお迎えいただきたい。千歳市の支笏湖畔では世界の高校生が参加するジュニアサミットも開催される。合わせて『ツインレイクサミット』とも称されているが、ともに成功へのご協力をお願いしたい」と述べた。
冬柴鐵三国土交通・観光立国担当相は「政府の観光立国推進戦略会議では洞爺湖サミットを活用した観光振興や受け入れに関して提言を近くまとめる。国土交通省は、観光、環境の面から全力でサミットに取り組みたい」と語った。
続いて鴨下一郎環境相、木村仁外務副大臣、日本経済団体連合会の御手洗冨士夫会長が、サミット成功への支援を強調、北海道の受け入れ関係者に期待の言葉を送った。
福田康夫首相からは、「サミットを生かし、内外に北海道の魅力をアピールしてほしい。政府もそのための支援を惜しまない。本日の会をサミットの成功に向けて関係者が結束を深める契機にしてほしい」とのメッセージが寄せられた。
ステージでは、サミットの成功を祈念して、鏡開きが行われたほか、ソーラン節が披露された。会場では北海道の観光や環境、文化に関するパネル展示、特産品の紹介も行われた。
代表者による鏡開き