戦略特区でにぎわい創出
一般社団法人浅草六区エリアマネジメント協会(安田和章代表理事)は10月25日、国家戦略特区に認定された浅草六区ブロードウェイ(東京都台東区)で新しいプロジェクトを開始すると発表した。全国各地の祭りや食材を楽しめる路上イベントを実施、さらなるにぎわいを目指す。
浅草六区ブロードウェイは幅が約11~12メートル、全長約300メートルの区道。9月30日に国家戦略道路占有事業に認定されたため、規制が緩和、路上を使ってイベントなどができるようになった。これを受け、同協会は新プロジェクト「浅草六区―Connect with the world―」を開始した。
プロジェクトは(1)全国の祭りを誘致し、毎週開催を目指す(2)食事を楽しみながら国内外の観光客らと交流できる「トモダチストリート」の開設(3)新たな分煙方法や街の美化などに取り組む「新煙(しんえん)組」―が主な柱。祭りの第1弾は群馬県桐生市の「桐生八木節」で26日に開催した。
トモダチストリートは毎週金・土・日・祝日の午前11時から午後9時まで開く。来店者のスマートフォンで12言語の注文と支払いができるキッチンカーが最大19台出店し、「インバウンドとキャッシュレスの対策を実施する」という。さらに、ブロードウェイ上のパラソルとテーブルには翻訳機を設置、国際交流を促す仕掛け作りも行う。
安田代表理事は「六区を文化と地域交流の場として開放したい」と抱負を述べた。
気勢をあげる安田代表理事(右から3人目)ら関係者