日本温泉協会、中央温泉研究所など主催の「温泉経営管理研修会」が12、13の両日、東京都新宿区の野口英世記念会館で開かれ、約200人が出席した。
冒頭あいさつした温泉協会の滝多賀男会長は、「地球温暖化が危惧され二酸化炭素(CO2)排出量の規制が課題となる中、高温温泉や排湯の余熱利用が環境に優しい熱エネルギーとして着目されている」と、温泉の資源的価値が見直されている現状を述べ、温泉が観光、環境に果たす役割の大きさを強調した。
今回は行政、地学、医学、化学、観光、美容などの基礎講座のほか、特別テーマとして資源保護と衛生管理、排水技術を取り上げ、NPO入浴施設衛生管理推進協議会の中島有二会長やソフィアの伊藤健一氏らが講師を務めた。会場では出席者が熱心にメモをとる姿も見られた。
14日は現地見学会が行われ、約80人が伊豆半島熱川温泉(静岡)と、この温泉を給湯している伊豆高原広域別荘給湯施設を見て回った。