環境省は11日までに、2012年度の「温泉利用状況」をまとめた。それによると、13年3月末現在の温泉地数(宿泊施設のある場所)は全国で3085カ所となり、前年同月時点と比べ23カ所減ったことが分かった。2年連続の減少。源泉総数は2万7218カ所で、同314カ所減。
源泉総数のうち、利用源泉数は1万7640カ所だが、自噴は4286カ所に過ぎす、前年度と比べても127カ所減っている。未利用源泉数は9578カ所で、うち自噴は3232カ所。
湧出量は自噴が毎分67万7432リットル、動力は191万763リットル。自噴、動力ともに減っており、特に動力は前年度比3万2799リットルと減り幅が大きい。温度別源泉数(水蒸気ガスを除く)をみると、最も多いのは42度以上で、1万2707カ所ある。
宿泊施設数は前年度比233軒減の1万3521軒となったが、延べ宿泊利用人員は約463万人増の1億2470万人に。国民保養温泉地の延べ宿泊利用人員は約15万3千人減の882万4千人、温泉利用の公衆浴場数は54カ所増え、7771カ所。
温泉地数を都道府県別にみると、最も多いのは北海道の254カ所。次いで長野県(217カ所)、新潟県(154カ所)、青森県(143カ所)、福島県(135カ所)の順。最も少ないのは沖縄県の5カ所だった。
対して源泉総数は大分県が4473カ所と断トツ。以下、鹿児島県(2773カ所)、静岡県(2277カ所)、北海道(2225カ所)、熊本県(1375カ所)と続く。