瀬戸内観光ガイドシンポジウムが2日、広島県呉市のビュー・ポートくれで開かれた。「8町巡回観光トーキングから考える瀬戸内観光」として、小村和年・呉市長と野志克仁・松山市長の対談が行われ、瀬戸内観光や広域連携、地元の観光ガイドの役割について意見が交わされた。
メーン企画の両市長の対談は「瀬戸内の観光連携を語る」がテーマ。
小村市長は「昨年は『清盛』効果で多くの人が呉に訪れた。音戸の瀬戸のドラマ館には9万人が来場した」と説明したほか、「松山は観光では先輩。松山市と進めている瀬戸内の広域連携は日本初の試みだ」と述べた。
野志市長は「一昨年は広島〜呉〜松山を結ぶ瀬戸内・松山構想を実現し、昨年は広島県の広島市、廿日市市、呉市、愛媛県の松山市に加え、JR西日本、JR四国、瀬戸内海汽船、石崎汽船の8者で協議会を作り、国の支援を受けるようになった。瀬戸内をエリアとして、広域での観光地化にさらに取り組む」と語った。
また、呉市内で活躍する観光ガイド団体と、愛媛県の松山市や今治市の観光ガイド団体からは、取り組みの事例などが紹介された。両市長は、広島〜呉〜松山を結ぶ船上ガイドを呉と松山の観光ガイドが共同で実施したことを広域連携の効果として高く評価し、観光ガイド団体に感謝の言葉を贈った。
小村・呉市長(中央)と野志・松山市長(右)が対談