阪急交通社と「灘の酒蔵」活性化プロジェクト実行委員会は、神戸市の西郷など「灘五郷」を巡る日帰りツアーを共同企画し、1月18日から抽選受け付けを開始した。ツアーでは阪神電車のラッピング列車を貸し切り運行する。ツアーは2月23日に実施。旅行代金は5500円で、20歳以上限定。60人を募集する。
ラッピング列車「Go!Go!灘五郎!」=写真=を大阪梅田駅から甲子園駅まで特別ダイヤで貸し切り運行。車内ではクイズ大会や灘の酒で乾杯し、甲子園駅到着後はバスで白鹿、白鶴などの酒造博物館などを巡る。酒造りの歴史を学ぶととともに、酒類の地理的表示(GI)として国税庁長官の指定を受けているGI灘五郎認定酒の試飲や、講談師・旭堂南龍や落語家・桂紋四郎の寄席を楽しんでもらう。
灘五郎は神戸市の西郷と御影郷、魚崎郷、西宮市の西宮郷、今津郷の五郷の総称で、酒造りに最適な宮水が湧き出るほか、酒米・山田錦の産地も近いことから、日本一の酒どころとして栄えている。現在、25の清酒・みりんを製造する蔵元があり、全国の約25%に相当する量の日本酒がこの一帯で製造されている。
同実行委員会は灘五郎酒造組合、神戸市、西宮市、阪神電鉄が構成員となり、灘の酒蔵の魅力を発信している。