熊野古道、サンティアゴ巡礼の道の両方を共通巡礼手帳を使って歩いた「DUAL PILGRIM(二つの道の巡礼者)」の登録者数が2月21日に千人に到達した。千人目の登録者は、米国からの旅行者だった。
田辺市(和歌山県)とサンティアゴ・デ・コンポステーラ市(スペイン)は、2014年5月に観光交流協定を締結。協定に基づく両市の共同事業として、15年2月に両方の巡礼の道を歩く人を対象にした共通巡礼手帳の発行を開始した。
千人目は、米国アラスカ州出身のスティーブン・バグノさん。旅行会社の経営者、フリーライターで、熊野古道の巡礼とツアーの現地視察のために来日していた。熊野古道は、2月20~21日に滝尻王子―熊野本宮大社の区間(約38キロ)を歩いたという。
共通巡礼手帳は、片面が熊野古道、もう片面がサンティアゴ巡礼の道のスタンプ台紙になっている。両方のスタンプを集めると、達成証明書が発行される。これまでの国別の登録達成者は、日本が246人、豪州が198人、米国が125人、スペインが113人、イタリアが32人など。