古屋旅館(静岡県熱海温泉)はこのほど、離れ棟を一部改装し、読書やリラックスタイム、ワーケーションなどで利用できるスペース「Second Lobby 書ヲ読ム旅人」を整備、3日に開業した。
顧客にとっての「第2のロビースペース」をコンセプトに改装を進め、「客室、お風呂、ロビー以外の第3の滞在スペースを作りたいという発想からこの施設は生まれた。いろんな意味で『老舗旅館に似つかわしくない』このスペースは、まさに新しい旅館滞在のスタイルのご提案となる」と同館の内田宗一郎社長。かつて同館に年間100泊以上滞在していた明治期のジャーナリスト、徳富蘇峰氏の論文「書を読む遊民」にちなみ同施設を命名した。
100平方メートルの同スペース内には本棚を設置し、熱海に関する本や雑誌、時流の本などを用意する。デンマークのオーディオメーカー、Bang&Olufsen(バング&オルフセン)社のスピーカーを配備。内装は温もりを感じさせるウッド調で統一するなど、北欧と和を融合させる空間作りに注力した。
ソファーやカウンターなど20席、防音1人用個室3室、防音10人用会議室1室も同スペース内に整備。高速Wi―Fiや有線LAN設備を配し、55インチ大型ディスプレイ、モニター、デスクコンセントを用意し、個人のテレワーク利用のほか、企業やチーム単位での経営合宿、コミュニケーションワーク、研修、オンライン会議などに集中できる環境を作った。ダウンライト型脱臭除菌装置「IonSupply」を設置するなど、感染症対策にも万全を期している。
同施設の営業時間は午前7時から同11時、午後3時から同9時30分。宿泊者のみ利用可で、料金は無料。コーヒーやジュース、お茶などを無料提供する。
本棚
会議室