独ロマンチック街道と群馬、長野、栃木県をまたぐ日本ロマンチック街道が姉妹提携し今年で20年を迎えるのを記念して3日、独観光局アジア・オーストラリア地区統括局長のペーターブルーメン・シュテンゲル氏、熊川栄日本ロマンチック街道協会理事(嬬恋村村長)らが東京都内のホテルで会見した=写真。
日本ロマンチック街道は草津町観光協会長だった故中沢晃三氏が82年に提唱。87年には小諸から日光までの15自治体が加盟し、協会を設立、88年にドイツと姉妹街道を締結した。
ぺーターブルーメン氏は「東西ドイツの統一記念日である本日に20周年の会見ができ、特別な思いだ」と笑顔で述べ、日独観光交流拡大に両街道が架け橋になるよう関係強化に意欲を示した。
独ロマンチック街道はユネスコ世界遺産の町ヴュルツブルグからノイシュバンシュタイン城のあるフュッセンまでを結び、全長約350キロに及ぶ。バスでの観光に加え、近年はサイクリングロードやハイキングロードも整備され、楽しみ方が増えているという。
日本ロマンチック街道は小諸市から軽井沢、草津町、沼田市を経て、日光市までの全長約230キロをいう。「日本以外ではブラジルにロマンチック街道があるほか、韓国やベトナムでも街道の準備が進められている」(独観光局)。