環境省は6月25日、温泉の保護や温泉の適正利用に顕著な功績があった10人と1団体を「温泉関係功労者」として表彰すると発表した。32回目。表彰式は10日、東京・霞が関の同省で行われる。
日本温泉協会常務副会長で、福島県温泉協会会長などを務める佐藤好億氏(68、ホテル大丸社長)は、温泉協会で温泉資源の保護と適正利用に関する広報・普及活動の推進に努めるとともに、福島県では温泉知識の普及を目的とした講習会を各地で開催するなど資源保護と適正利用に多大に貢献したのが認められた。
また、富山県ホテル・旅館生活衛生同業組合常務理事で、朝日町観光協会会長などを務める鹿熊裕二氏(55、小川温泉社長)は、県環境審議会温泉専門部会専門員として、専門的知見から助言を行うなど温泉行政の推進に貢献した。
佐藤、鹿熊両氏以外の表彰者は次の通り。(敬称略)
井上源喜(67)大妻女子大教授▽熊井久雄(73)大阪市立大名誉教授、大阪府環境審議会温泉部会専門委員▽小林哲夫(63)鹿児島大大学院教授、鹿児島県環境審議会温泉部会委員▽周藤賢治(70)新潟大名誉教授、新潟県環境審議会温泉部会長▽首藤勝次(59)竹田直入温泉連絡協議会顧問、大分県竹田市長▽高木健司(60)松江工業高専教授、島根県自然環境保全審議会温泉部会委員▽田中正(66)筑波大名誉教授、茨城県自然環境保全審議会委員▽檜谷治(54)鳥取大教授、鳥取県環境審議会温泉部会長▽上山温泉利用協同組合