環境省は1日、第11回「エコツーリズム大賞」の受賞団体を発表した。大賞は合力社の富士山登山学校ごうりき(山梨県富士吉田市)の取り組みが受賞した。表彰式は10日、東京・霞が関の同省で行われた。
全国から54件の応募があり、大賞のほか優秀賞2件、特別賞6件、特別継続賞1件の計10件が選ばれた。
ごうりきは2002年設立。過去に特別賞、優秀賞を受賞しており、今回晴れの大賞受賞となった。富士山全域でオールシーズン、小人数にこだわったエコツアーを開催。マスツアーが主流だった富士登山で、先駆的・持続的にエコツアーを開発、実施している。
安全管理やきめ細かなガイダンス、配慮が行き届いた専門性の高いツアー体制を継続し、取り組んでいる。「地域活性化の面においても、街中にある神社や吉田口登山道を活用し、夏季登山時期以外の観光客の集客を向上させ、富士山地域の活性化につなげている」(国立公園利用推進室)という。
優秀賞は湖西夢ふるさとワイワイ倶楽部(滋賀県高島市)、座間味村ホエールウォチング協会(沖縄県座間味村)。
ワイワイ倶楽部は琵琶湖の湖西地域全体を「びわこ淡水文化博物館」とみなし、歴史、自然、生活文化、観光施設を紹介するウオーキングイベントを開催。また、ホエールウォッチング協会は座間味村海域のザトウクジラの保護とホエールウォッチングの振興を図るとともに、村の観光発展に寄与している。
その他の受賞団体は次の通り。
【特別賞】
上市町(富山県上市町)、おんたけアドベンチャー(長野県王滝村)、くまの体験企画(三重県尾鷲市)、宮津世屋エコツーリズムガイドの会(京都府宮津市)、愛媛県石鎚山系エコツーリズム推進協議会(松山市)、エコツアーふくみみ(沖縄県石垣市)。
【特別継続賞】
海島遊民くらぶ(オズ社、三重県鳥羽市)