エコツーリズムの優れた取り組みを表彰する第18回エコツーリズム大賞の各賞に8件が選定された。環境省と日本エコツーリズム協会の共催。大賞には、エコツーリズム推進法の制度を活用し、活火山を体感するガイド同行のトレッキングツアーを実施している北海道弟子屈町のてしかがえこまち推進協議会、摩周湖観光協会を選出した。各賞に選ばれた団体の主な取り組みを紹介する。
てしかがえこまち推進協議会が表彰式で取り組みを紹介
エコツーリズム大賞は2005年度にスタート。自薦、他薦を問わず応募でき、22年度までに158件の取り組みが各賞を受賞している。22年度は全国各地から19件の応募があり、大賞の受賞案件以外は全て初の応募だった。
審査の基準は、エコツーリズムの取り組みにおける(1)良質な地域の体験、情報の提供(2)地域資源の保全と持続的利用に向けた取り組み(3)地域の振興や活性化への貢献―がポイント。文教大学国際学部教授の海津ゆりえ氏を委員長とする審査委員会を経て選出した。
22年度は、大賞1件、優秀賞4件、特別賞2件、パートナーシップ賞1件を選出した。2月27日には環境省で表彰式があり、山田美樹環境副大臣、日本エコツーリズム協会の細野顕宏理事・事務局長から代表者に表彰状などが手渡された。
受賞団体の代表者らで記念撮影
【大賞】てしかがえこまち推進協議会、摩周湖観光協会(北海道)
てしかがえこまち推進協議会は、住民を主体とするまちづくり団体として2008年に設立。弟子屈町の基幹産業は農業と観光だが、08年までの過去20年で宿泊客数が半減しており、持続可能性、地域内循環を大切に観光を基軸とした新たなまちづくりに取り組んだ。
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