農林中金(JAバンク)、農協観光、リクルートライフスタイル、ABCクッキングスタジオの4社は3月28日、異業種4社の連携でグリーンツーリズムを推進すると発表した。「熊本・大分震災復興プロジェクト」と題して、「いちご」を軸にした観光誘客プロモーションを展開することで復興を支援する。
農林中央金庫執行役員営業企画部長の中島隆博氏、農協観光執行役員営業企画部長の齋藤充利氏、リクルートライフスタイル執行役員旅行領域担当の宮本賢一郎氏、ABCクッキングスタジオ社長の松谷正輝氏の4氏が東京都千代田区のJAビルで記者会見を開き、発表した。
同プロジェクトは、4社が核となり、熊本県、大分県、大分県竹田市、九州観光推進機構、JR九州、日本航空、全日空などが後援、協賛する。
リクルートライフスタイルは、いちご狩りスポットや直売所マップなどを掲載したフリーペーパー「じゃらん 大分・熊本いちご図鑑(=いちごじゃらん)」を発行。じゃらんnetで、いちごを満喫するオリジナル宿泊プランを販売し、5月末までに1万人泊の集客を目指す。
国内で125、アジアで26の料理教室を展開し、国内で100万人、海外で7万7千人の会員を擁するABCクッキングスタジオは、会員の中心である20~30代の女性に、「いちごじゃらん」を配布する。
農協観光は、農産物の越境ECサイト「サトクル」で、熊本・大分のいちご、ほし芋などを香港、シンガポールなどに販売する。
農林中金は、国内外のネットワークを生かしたトータルサポートを行う。
リクルートライフスタイルでは、宿泊費・交通費・現地小遣いの合計金額を3万7千円と予測。同金額に目標宿泊者数1万人を掛けて算出した3億7千万円という試算を今回のプロジェクトによる経済効果として発表した。
さらに、九州産交バスの「いちご狩りツアー」、「いちごじゃらん」による直売所の集客、羽田空港の日本航空や全日空ラウンジでのオリジナル「くまモンいちごドーナッツ」の試食、JR九州の観光列車「あそぼーい」での熊本産・大分産のいちごや、くまモンいちごドーナッツの車内販売などを実施することで、さらなる経済効果が期待できるとしている。