山形県はこのほど、利用者に提供する米はすべて県産米「はえぬき」にする宿を「はえぬきの宿」として認定する制度を始めた。観光客へのはえぬきの認知度向上が狙い。併せて、高品質の食を提供する宿のPR効果も県では期待している。
認定には(1)旅館業法に基づき、山形県知事の営業許可を受けた宿泊施設(2)宿泊者に提供する食事に使用する米はすべて県産米はえぬき(3)ポスターの掲出など、宿泊者に対しはえぬきの情報提供をする──の3つが要件。
山形県産米はえぬきは、同県開発のオリジナル品種。ブランド米として名高い新潟魚沼産「コシヒカリ」以外では唯一、米の食味ランキング(実施(財)日本穀物検定協会)で最高位「特A」を11年以上連続で受賞している。「はえぬきの味には自信がある。あとはより多くの人に味とブランドを知ってもらうことが重要。まずは山形に来た人に食べてもらい、納得してもらいたい」(県農林水産部)。
県では今後、はえぬきの宿に認定された宿泊施設を県の観光情報サイト「やまがたへの旅」(http://www.yamagatakanko.com/)で紹介していくほか、ポスターやパンフレットも作成し、県外からの誘客にもつなげたいとしている。