岡山県真庭市は、混浴の露天風呂で女性が入浴時に着用する「はんざきちゃん湯あみ着」を、大手下着メーカー、ワコール(京都市南区)と共同開発し、20日に商品発表会を開催した。26日から湯原温泉の15軒の旅館や湯原観光情報センターなどで販売している。
同温泉には、24時間無料で入ることができる混浴の露天風呂「砂湯」があり、観光客の人気を集めている。これまで、湯原観光情報センターや湯原町旅館協同組合などは、砂湯入浴の際、女性客に市販の湯あみ着の販売や貸し出しを行ったり、バスタオルでの入浴を推奨したりしてきた。
しかし、入浴すると水分を含んで重くなったり肌触りが悪くなったりなど、評判が今一つだったため、地域ぐるみで湯あみ着開発に乗り出した。
元京都府副知事の太田昇市長と同市出身の安原弘展同社社長が、顔見知りであることがきっかけで共同開発の話が出て、その後「湯原温泉おかみさんの会」の会員5人と同社が1年かけて開発を進めてきた。
新商品の特長として、肩ひもの着脱を簡単にし、入浴時に膨らみにくくするため、前後に穴をあけた。男性の視線を気にせずに入浴が楽しめるよう、外見はかわいく、体のラインをカバーする機能やデザインを採用。はっ水性や速乾性に優れた素材を使用し、着用時の不快感を軽減する。
さらに、地元に生息する国の特別天然記念物「オオサンショウウオ(ハンザキ)」をかわいらしくアレンジした刺しゅうを付けた。
カラーは、同市の自然と森をイメージしたグリーンと、おかみさんの会のイメージカラーのピンクの2色を用意した。サイズはMとL。価格は6千円(税別)。
問い合わせ先は、湯原町旅館協同組合事務局TEL0867(62)3024。
はんざきちゃん湯あみ着