国内各地のホテルで採用されるビル用マルチエアコンには、宿泊者の快適性向上と、客室の稼働率向上のためにメンテナンス時間の短縮が求められている。三菱電機は8月1日、ビル用マルチエアコンの新製品として、短時間で客室を快適な温度にしつつ運転音を抑え、さらにメンテナンス性に優れた室内ユニット「天井埋込形(低騒音タイプ)」を発売する。
ファンの回転数を制御することで冷暖房能力を向上し、通常の「強」運転より強い風量で始動後一定時間冷暖房能力を高めて運転する新制御「速冷・速暖」機能を搭載。宿泊客が入室した際に客室内を短時間で快適な温度にし、快適性を向上させる。
ホテルの客室向けに低速回転を実現した大型送風機を搭載。風量「強」でも運転時の騒音値を30dBに抑え、静かな客室環境を実現する。
定期的な点検、清掃が必要な水滴を受け止める「ドレンパン」の固定ネジに「つまみネジ」を採用し、毎回のメンテンナンスにドライバーなどの工具が不要。さらに、「つまみネジ」の位置も視認しやすい位置に変更し、限られた作業スペースになりがちな天井裏での作業性を向上した。
併せて同社は、夜間の騒音値を抑える新機能を搭載した室外ユニット「シティマルチR2 GR」と、客室ごとに冷暖房を使い分けられ、さらに施工性とメンテナンス性に優れた「分流コントローラ」も発売する。
詳細については、三菱電機冷熱システム製作所営業部空調営業課(和歌山県和歌山市手平六丁目5番66号)TEL073(436)9815。