
ビュー・サンセットからの眺望
石川県輪島市(坂口茂市長)は2月27日、同市が2023年末まで営業していた宿泊・入浴施設「能登・門前ファミリーイン ビュー・サンセット」等跡地の売却について、公募型プロポーザル方式を実施すると発表した。飲食施設付き宿泊施設の建設が売却条件。応募登録は5月30日まで。
対象物件は旧能登・門前ファミリーインビュー・サンセット(輪島市門前町千代八4番2)の跡地を含む、3万3913.66平方メートル。建築家の毛綱毅曠氏が設計した同施設だが、老朽化と能登半島地震による被災で解体と売却が決まった。地震により地形や眺望の変化はあるものの、「日本海を一望できる立地」と同市。
現在はまだ旧同施設が建っているが、今年5月~来年10月に解体工事を実施、その後27年1月までに登記事項の整理を行ったのち、同2月に不動産売買仮契約を締結、同3月下旬の土地引き渡しを行う予定。
売却に当たっては、「景観等に及ぼす影響に配慮し、観光誘客の促進および交流人口の拡大、地域活性化に資するとともに、周辺環境に十分配慮すること」「雇用の創出等の経済効果が期待できること」「計画・運営等において、環境・防災に配慮した計画であること」を土地利活用の要件とした。具体的には、売却条件として「飲食施設付き宿泊施設の建設」を提示する。能登半島地震により同市内の宿泊施設が減少している中、交流人口の拡大と関係人口の拡大による持続可能な観光地の実現、また長期滞在可能な環境の実現による地域の復興推進などを図りたい考えだ。
問い合わせは同市門前総合支所地域振興課、TEL0768(42)1111。
ビュー・サンセットからの眺望