伝統芸能の神楽を観光振興に生かそうと、中国地方神楽観光振興協議会(事務局・国土交通省中国運輸局)は、広島県、島根県と共同で、日本語、英語を併記した神楽をPRするリーフレット=写真=を作成した。1万部を発行し、国内外の旅行者の誘客に生かす。
リーフレットでは、神楽の見どころや主要な演目を解説。定期公演が行われる施設なども紹介している。海外から招請した旅行会社に配布するほか、地元の観光案内所や宿泊施設に設置する。
神楽は神々にささげる踊りや歌で、豊作、豊漁などを祈願する。神事としての様式を色濃く残す神楽から、演劇的な要素を持つ神楽まで多様な魅力を持つ。観光への活用では、ウェブサイトでの情報発信や首都圏での上演に力を入れている。
また、神楽観光大使に跡見学園女子大学マネジメント学部観光マネジメント学科3年の原島萌さんを任命。東京での上演で神楽に関心を持ったという原島さんにPR役を依頼、イベントなどに参加してもらう。