福井県は10月27日、東京都内でメディアミーティングを開くとともに、世界有数のチョコレートメーカー、ゴディバと取り組んできたコラボ商品の成果発表会を開いた。
2024年春の北陸新幹線福井・敦賀開業に向け、県内では駅前開発をはじめ、新施設のオープンやリニューアルなどが加速している。同年10月からは北陸デスティネーションキャンペーン(DC)も開催される。
県の交流文化部によると、勝山市では県立恐竜博物館がある長尾山総合公園「かつやま恐竜の森」で星野リゾートによる滞在型ホテルの整備が進んでいる。また、敦賀市の金ケ崎地区では、宿泊機能付きレストラン「オーベルジュ」が整備される。
北陸新幹線開業を視野に入れた新施設も相次ぐ。4月にブライダルファッションミュージアム「YUMI KATSURA MUSEUM WAKASA」が若狭町、6月に酒販売・飲食施設「ESHIKOTO」が永平寺町の九頭竜川沿い、10月に「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」が福井市にオープンした。来年夏には県立恐竜博物館がリニューアルオープンする。
コラボ商品の発表会には杉本達治知事、ゴディバジャパンのジェローム・シュシャン社長が出席。杉本知事が「(日本上陸50周年を迎える)ゴディバは『もっと日本を知りたい』というテーマを掲げており、福井の食や伝統工芸、禅などいろいろな形でコラボし、福井と日本を世界に発信したい」と述べれば、シュシャン社長は「これから来る外国人観光客に福井をアピールしたい」と抱負を語った。
県とゴディバによるコラボで、オリジナル商品が相次いで誕生している。老舗和菓子店はあんにチョコを練り込んだスイーツ、越前陶器によるチョコ専用小箱などが製作され、特産品のそばの締めにチョコを味わう―など意欲的な試みが行われている。