
福島県の観光入込状況の2017年(1~12月)の統計結果がこのほど公表された。県内の観光客入り込み総数は5449万4千人で、16年比3.3%増となった。東日本大震災前の2010年との比較では4.7%減だった。圏域別では会津、県北などは震災前の水準を上回っているが、相双、いわき、南会津は回復していない。
県内7圏域別で16年の実績を上回ったのは、会津(会津若松市など、16年比1.4%増の1639万2千人)、県北(福島市など、同12.8%増の1313万4千人)、県中(郡山市など、同1.4%増の826万6千人)、いわき(いわき市、同6.4%増の822万6千人)の4圏域。
16年の実績を下回ったのは、県南(白河市など、16年比10.9%減の286万1千人)、相双(南相馬市など、同5.5%減の278万2千人)、南会津(南会津町など、同2.5%減の283万4千人)の3圏域。
17年の統計までに震災前の2010年の実績を一度も上回ったことがない圏域は、相双、いわき、南会津の3圏域。17年の結果を2010年の実績と比較すると、相双は48.3%減、いわきは23.6%減、南会津は23.2%減だった。