福島県が東京で交流会、「七転び八起き宣言」発表


気勢を上げる佐藤知事と三田さん、女将たち

気勢を上げる佐藤知事と三田さん、女将たち

 福島県と東北観光推進機構6社福島支部、県旅館ホテル生活衛生同業組合は10日、東京都千代田区のメトロポリタンホテルエドモントで「ふくしま七転び八起き観光キャラバン交流会」を開いた。約60人の女将を含む福島県内の旅館・ホテル関係者ら約100人が同県から上京して参加。女将らは同県しゃくなげ大使である女優の三田佳子さん、同県出身の俳優、佐藤B作さんらと共に「ふくしま七転び八起き宣言」を発表。「ふくしまは負けないぞ」「何度でも立ち上がるぞ」と気勢を上げ、観光を通して粘り強く元気に福島の復興を目指すことをアピールした。

 交流会には大手旅行各社の社長をはじめ、首都圏の旅行会社、マスコミ関係者ら約250人を招待。

 冒頭あいさつした佐藤雄平知事は「福島は、地震、津波、原発事故、風評被害の4つの辛さを味わっている。食材についてはモニタリングを徹底しており、観光、食ともにおすすめできる。皆さんの尽力、協力でさらに復興へがんばれる」と述べ、送客などへの協力を訴えた。

 佐藤知事に続き、溝畑宏・観光庁長官らが登壇してあいさつ。溝畑長官は「福島の復興なくして、東北の復興はない。観光関係者はこれまで何かしらの形で福島から恩恵を受けているはず。その恩を返すのが今だ。1日も早く福島が元気になるようにがんばろう」と出席者を鼓舞。

 観光関係者を代表してあいさつした原口宰・JR東日本常務取締役が、「福島県全県域でのデスティネーションキャンペーン(DC)はまだ実施していない。そろそろ福島DCをやろうじゃないですか」と投げかけ、旅行各社が連携して福島の観光を後押ししていこうと呼びかけると、会場からは大きな拍手が起こった。

 交流会ではいわき市のスパリゾートハワイアンズのフラガールによるフラダンスの披露や、同県の郷土料理「こづゆ」「いかにんじん」や同県産米で作ったおにぎりの振る舞いも実施。また、同県旅館・ホテル関係者からは、「観光業界の福島を応援しようという思いを強く感じた」との声のほか、「応援の心をなんとか具体的な施策や送客で形にしていただければ」と期待する声も聞かれた。

 このほか同県の観光関係者らは、交流会に先立ち小班に分かれて在京の旅行会社などを訪問。このうち東京都目黒区のトップツアー本社を訪問したキャラバン隊は、大型の「おきあがりこぼし人形」とふくしま七転び八起き宣言を収めた額を山上光裕国内旅行部長に贈呈。福島への送客協力を求めたほか、消費者への安全アピールの方策などについて意見を交わした。

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