秋田県南東部に位置する湯沢雄勝地域の旅館女将らが8月29日、東京都台東区の観光経済新聞社本社を訪問し、秋以降の同地域の観光の魅力や湯沢雄勝応援キャンペーンの内容を紹介した。地震被害も観光に問題ないことを説明し、これから季節を迎える紅葉の色鮮やかさなど、魅力をアピールした。
訪れたのは、小安峡温泉の松葉館女将・佐藤みどりさん、こまくさ女将・佐藤智子さん、湯沢市の観光PRを行う「小町娘」の門脇恵子さんらでつくる「湯沢雄勝の観光キャラバン隊」の一行=写真。
小安峡温泉は岩手・宮城地震の震源に近いうえ、宮城、岩手方面からの観光客の多くが利用する道路が現在も通行止めとなっていることなどから、秋以降の宿泊予約も低調な状況。同キャラバンは、紅葉の季節を前に、安心して観光できることを首都圏に向けアピールするために実施した。
秋田県では風評被害払拭のため、「秋に染まる。秋田に染まる。」をキャッチコピーに、秋の観光キャンペーンを行っている。キャンペーンポスターには色鮮やかな小安峡の紅葉が用いられているが、「ポスターと実物の紅葉は鮮やかさが全く違う」と佐藤みどりさん。門脇さんは「地震の影響もあったが、湯沢雄勝は元気。たくさんの人に来てほしい」とPRした。
同地域では8月20日から、「頑張れ!湯沢雄勝!応援キャンペーン」を展開している。11月30日までの期間に小安峡温泉や秋の宮温泉など、同地域にある32の宿泊施設に泊まった人を対象に、抽選で200人に稲庭うどんなどの特産品を贈る。