秘湯を守る会、「HITOU」の国際語に意欲


出席会員を激励する佐藤会長と役員

出席会員を激励する佐藤会長と役員

 朝日旅行協力会の1支部である「日本秘湯を守る会」(193会員、会長=佐藤好億・大丸あすなろ荘社長)は12月17日、神奈川・湯河原温泉の山翠楼で08年度の総会を開き、「HITOU」を国際用語にするための海外への情報発信などを盛り込んだ09年の事業計画を決めた。ウェブ予約サイトの充実と併せて、英語など3カ国語に対応したサイトの製作を進め、HITOUの世界的認知度向上を目指す。

 外国語版サイトは英、中(繁体・簡体字)、韓の3カ国語を予定。4月上旬をめどに製作する。多言語化のための費用を会員に別途求めることはせず、本部の費用負担だけで事業を展開する考えだ。

 佐藤和志副会長(秋田・鶴の湯温泉社長)は草津温泉の進める「ONSEN」国際語化の取り組みに触れ、「ONSENと違い、周辺の環境や生活、文化を守っている秘湯の特性を発信していくべき」と話し、HITOU国際語化の重要性を訴えた。

 このほか総会では、09年度の事業として、ウェブ予約サイトへの宿泊プラン掲載の推進や「次世代研修会」などの各種研修会の開催、全会員が加入することとなっている「温泉学会」の開催支援の積極化を決議。役員改選では、佐藤会長の続投が決まった。

「スタンプ事業推進で厳しい1年打破を」 佐藤会長が強調

 総会であいさつした佐藤会長は、現在の景気不安に触れた上で、「今までのように『なんとかなる』ではだめな状況だ。厳しい1年となるだろうが、心を1つにしてがんばろう」と述べ、同会の中心事業であるスタンプ事業に会員挙げて注力することによる難局の打破を訴えた。

 宿泊ごとに押印するスタンプを10個集めた宿泊者を、希望する会員宿に1泊招待するスタンプ事業では現在、毎年15万冊のスタンプ帳を発行。08年度は約1万6千人が無料で同会員宿に宿泊したという。

出席会員を激励する佐藤会長と役員
出席会員を激励する佐藤会長と役員
 
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