帝国データバンクによると、ホテル運営の竹乃屋(宮崎県川南町)は、2月25日に宮崎地裁から破産手続き開始決定を受けた。
同社は1950年に創業、69年4月に法人改組されたホテルで、「ホテル竹乃屋」ではビジネス客だけでなく修学旅行や社会人野球のキャンプ利用などにも対応していたほか、「ブライダルホール竹乃屋」では各種婚礼行事や宴会、会議などで利用する顧客が多く、2008年3月期は年収入高約1億8千万円を計上した。
しかし、県外客や地元顧客の利用が減少傾向にあった上、新型コロナウイルス感染拡大の影響が追い打ちをかけ、業況はひっ迫。直近の2020年3月期の年収入高は約6千万円に落ち込んでいた。また、Go Toトラベル事業の対象施設となっていたものの、新型コロナの再拡大により一時停止となったことから状況は改善されず、地元企業などへの事業承継も検討したが進捗(しんちょく)は見られず、今回の措置となった。負債は債権者約39人に対し約2億円。