第28回「にっぽんの温泉100選」草津が12年連続で1位


 旅行のプロである旅行会社やネットエージェントが人気の温泉地を選ぶ第28回「にっぽんの温泉100選」。その審査会が12月1日、主催する観光経済新聞社(東京都台東区)で開かれ、今年のランキングが決定した。栄えある1位に輝いたのは草津温泉(群馬県)で、これで12年間トップを守った。2位は昨年同様に由布院温泉(大分県)、3位には下呂温泉(岐阜県)が昨年の5位から浮上して入った。審査会ではまた、2014年度の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」と「家族旅行にお勧めしたい宿泊施設トップ10」も決まった。

 にっぽんの温泉100選は、温泉地や温泉宿を熟知した旅行会社やネットエージェントの投票によって、どのような温泉地が旅行者に支持されているのかを探るとともに、温泉地ランキングに刺激を受けた全国の各温泉地が競って地域の魅力に磨きをかけることを狙いとしている。

 後援は観光庁と、日本旅館協会、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会、日本温泉協会、日本旅行業協会、全国旅行業協会、日本観光振興協会、日本政府観光局、公益財団法人日本交通公社という観光関連8団体。この8団体と観光経済新聞社によって「にっぽんの温泉100選実行委員会」が組織されている。にっぽんの温泉100選は、まさに観光業界がお墨付きを与える温泉地ランキングと言える。

 草津温泉は、シンボル「湯畑」や「湯もみ」などのイメージとともに、泉質の良さが万人によく知られるところ。温泉の魅力を生かすまちづくりにも努めており、来春には湯もみを披露する「熱の湯」もオープンする。

 2位の由布院温泉も、自然、文化に根差した継続的なまちづくりの取り組みによって地域ブランドを高めてきた。由布岳の景観も素晴らしく、旅情豊かで、特に女性の支持を得ている。

 下呂温泉は第23回から第27回まで9位、7位、8位、6位、5位とじわりじわり順位を上げ、今回、長らく草津、由布院、登別温泉(北海道)で形成してきたトップ3の牙城を崩した。「日本三名泉」の一つに数えられる名湯だ。

 昨年9位から上昇し、関西の奥座敷と言われる有馬温泉(兵庫県)が5位に。今回のランキングは、有馬、草津、下呂の日本三名泉の勢いが目立つ結果となった。

 投票は今回もJTBや日本旅行、KNT—CTホールディングスをはじめとする大手・中堅の旅行会社と、じゃらんnetや楽天トラベルなどネットエージェントに7月1日から10月末までの期間に投票を呼び掛けた。有効投票ハガキ枚数は1万146枚。1枚のハガキに最大5カ所の温泉地を記入できることから、総投票数は2万6671票となった。

 にっぽんの温泉100選と併せて、旅行会社やネットエージェントに人気温泉旅館ホテル250選の投票も行ってもらった。旅館・ホテルは規模の大小や経営コンセプトなどの違いから評価が難しいため、人気温泉旅館ホテル250選では順位を付けずに発表している。入選回数5回以上の優秀旅館ホテルは「5つ星の宿」の称号を贈る。

 来年1月23日には250選、5つ星の宿の入選施設に対する認定証授与式を東京の浅草ビューホテルで開く。

特別賞に塩原温泉
 今回は、にっぽんの温泉100選でランク外から47位にジャンプアップした塩原温泉(栃木県)を特別賞に選んだ。特別賞の設定は初めて。審査会で実行委員から推挙があり、審議を経て、満場一致で決まった。

 塩原温泉は、2013年から首都圏でPRキャラバンを始めたほか、来年4月には塩原温泉、黒磯、西那須野の3観光協会の窓口を一本化する那須塩原市観光局を設立するなど、観光客誘致による経済活性化に力を注いでいる。こうした活動の成果もあり、得票に結び付いたとみられる。

 人気温泉旅館ホテル250選の中からは、福島県いわき湯本温泉の「スパリゾートハワイアンズ」が特別賞に選ばれた。

 スパリゾートハワイアンズの250選への入選は昨年に続いて2度目。東日本大震災からの復興に向けたシンボル的な存在として、観光面を含む東北全体に元気をもたらしたことが実行委員に高く評価された。

 
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