神奈川県箱根町の「箱根ロープウェイ」は4月23日、火山活動の影響で運休していた区間のうち、姥子駅—大涌谷駅の運転を再開した。これにより桃源台駅—姥子駅—大涌谷駅(全長2.5キロ)が開通した。
火山ガス濃度の測定体制、安全対策などを整えて運転を再開。大涌谷駅周辺は立ち入り規制が続き、大涌谷駅舎外には出られないが、ゴンドラ内から富士山や芦ノ湖の景観を楽しめる。
火山性ガスの事故防止のため、気管支疾患などの人は乗車できない。影響を心配する人には、配布するウェットおしぼりで口や鼻を覆うように4カ国語のチラシなどで呼びかけている。
大涌谷駅—早雲山駅の区間は引き続き運休中で再開時期は未定。
運営会社の箱根ロープウェイでは「区間延長に際しては、お客さまの安全確保を最優先にご案内を行うほか、残る区間を含め1日も早い全線での運転再開を実現するべく、引き続き箱根町をはじめ関係機関と協議を進めていく」としている。