神奈川県箱根町は8月28日、国内外の旅行者のインターネット接続の利便性向上に向けて「箱根Wi—Fi」アプリの提供を開始した。スマートフォンなどで無料のアプリをダウンロードすれば、IDやパスワードを入力しなくても町内のアクセスポイントに自動で接続する。接続の回数や時間には制限がなく、無料でインターネットを利用できる。
NTT東日本神奈川事業部の協力で提供を開始。アプリの作成には、国の地方創生先行型交付金を活用した。
アクセスポイントは、NTT東日本が提供する「光ステーション」約150カ所、宿泊施設などに設置されている一部のWi—Fiルータ。アプリは外国人でも、日本人でも利用できる。
アプリのホーム画面には、箱根町観光協会が運営する観光ポータルサイト「箱根全山」へのリンクを設置したほか、大涌谷周辺の火山情報、交通規制情報などが随時表示される。利用者は、外国語を含む情報をスムーズに入手できる。
箱根町企画観光部観光課観光係の松島基樹係長は「訪日外国人に対しては従来、Wi—Fiカードを配布してIDやパスワードを入力してもらっていたが、その手間はなくなり、接続日数の制限なく利用してもらえる。インターネットの接続環境への不満を解消でき、おもてなしの充実につながる」と話す。
アプリは、Google Play、またはApp Storeから無料でダウンロードできる。
「箱根Wi—Fi」のトップ画面(写真は日本語設定)