簡易宿泊施設のファーストキャビン、自己破産を申請


 帝国データバンクによると、簡易宿泊施設「ファーストキャビン」を展開するファーストキャビン(東京都千代田区、資本金11億9500万円)と関係会社4社は4月24日、東京地裁に自己破産を申請した。負債は5社合計で約37億円。FC店は、各社の判断でホテルの営業を再開する可能性がある。

 ファーストキャビンは、2006年7月に設立した簡易宿泊施設の企画、経営業者。高級感を持たせたカプセルホテルを企画、運営し、19年末時点で直営、FC合わせて全国で約26店舗を展開している。サラリーマンなど日本人客を中心に、インバウンド需要も獲得し、17年3月期の年収入高は約15億7900万円を計上していた。

 近年は、民泊施設の普及で競争が激化。稼働率の低下や人件費が負担となるなど、赤字に転落していた。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内外からの需要が低下し、稼働率は10%程度に。各ホテルを休業させる一方でスポンサーによる資金支援も検討したが、事業再開の目途が立たないことから頓挫。資金繰り悪化が顕著となり今回の措置となった。

 
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