米アダラは13日、近日発表予定の日本の旅行市場の分析レポートの一部を公開した。
世界のトラベルデータコープ(Data Co-op)を運営するADARA本社米国カリフォルニア州、CEO: レイトン・ハンは、本日、シニア・カスタマー・サクセス・マネジャーとして梅津憲太の就任により、日本での事業展開を加速することを発表しました。 Microsoft、AOL Platforms、OpenXなどでの18年間の経験を積んだ梅津憲太がクライアントとの関係をより強化させるとともに、コマーシャルディレクターの森下順子は、成長を続ける日本市場での事業基盤のさらなる拡張と、ADARAの認知向上を引き続き推進していきます。
ADARAのCEOであるレイトン・ハンは次のように述べています。「私たちは、日本の航空会社のマーケターのニーズに合致する成功例が既に見えてきています。日本からの海外旅行者をターゲットにしているグローバルな航空会社はもとより、訪日インバウンド旅行者と日本の海外旅行者の両方をターゲットにしている日本の航空会社も、日本での事業の成功を望んでいることは間違いありません。私たちADARAの日本市場での新たな展開は、日本の旅行業界全体の成長に寄与できると確信しています。様々の旅行データをより理解し、分析し、洞察し、計測していくことによって、私たちはクライアントの皆さんに、マーケティングと広告の目標に対し、的確な意思決定ができるようにサポートします。」
また、レイトン・ハンは、ADARA Impactを、日本におけるDMO (Destination Marketing Organizations: 観光地域のマーケティング・マネージメント組織/団体)に提供することも発表しました。ADARA Impactは、DMOに対して、旅行者が行う検索や購買、ロイヤリティステータスなどのデータをリアルタイムで把握することで、マーケティング投資コストに対する評価や正当化を可視化することができます。ADARAは、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会に向けて今後急成長する訪日旅行への日本政府の施策やその期待に、DMOが応えられるようADARA Impactで支援できることを期待しています。
日本市場レポートプレビュー
日本市場での戦略的提携や事業強化に伴い、ADARAは日本の旅行業界市場における貴重なインサイトデータを元に、マーケターにとって参考にしていただける、旅行者の行動や活動パターンを分析した「ADARA日本市場レポート仮」を近日中にリリースする予定です。本レポートは、ADARAのトラベルデータコープから抽出した、日本への訪日インバウンド旅行者と日本の海外旅行者の旅行検索・予約行動を、2016年6月から2017年5月までの1年間でまとめたレポートです。
レポートの一部を下記に紹介致します。
プロモーション施策は個人旅行者をターゲットとすべき
- 日本の飛行機利用の旅行者の65%は個人旅行者、カップルは23%、家族旅行は12%
- ホテル宿泊者の56%は個人旅行者、カップルは34%、家族旅行は10%
観光旅行者はビジネス旅行者より収益性が高い
- 飛行機利用旅行者の69%は、個人旅行か観光を目的とした旅行者
- 平均宿泊単価は、観光目的の場合約23,000円/泊に対して、ビジネス旅行者は約20,000円/泊
日本の旅行者は、次の旅行シーズン時期までに余裕を持って予約を始め、フライトの予約を先に行う傾向がある
- フライトの予約は、出発の約7週間前49.5日
- ホテル予約は、フライトを決めてから1.4日以内、約6週間先の予約が多い
“出典: 2016年6月〜2017年5月期間のADARAデータに基づくADARA日本市場レポート”
ADARAについて
ADARAは、旅行者の行動パターンや傾向のデータを集約した、広告主のための世界的なトラベルデータコープ(Data Co-op)です。175以上の世界トップトラベルブランドから5億以上の旅行者プロファイルデータを安心かつ安全な方法で収集し、履歴データとリアルタイムデータの分析を可能とします。ADARAのトラベルデータコープの主要ビジネス分野は、広告キャンペーン、効果測定分析、トラベラー・インテリジェンスです。旅行業界のマーケターに対して、さらなる洞察と知識を提供し、マーケティングの効率を高め、収益を最大化し、ブランドを成長させることができます。