米国のデルタ航空とカナダのウエストジェットは7月19日、包括的な共同事業で合意したと発表した。
デルタ航空(NYSE:DAL)とウエストジェット(TSX: WJA)は、米国とカナダ間の旅行者に広範な路線網を提供するため、包括的な共同事業(ジョイントベンチャー)の実施に向けた正式契約に署名しました。
デルタ航空の最高経営責任者エド・バスティアン(Ed Bastian)は次のように述べています。「デルタ航空の将来はグローバル戦略にあります。ウエストジェットと協業することにより、両エアラインの強みを生かし、米国とカナダの国境を越える重要な市場で力を発揮することができます。両社のネットワークを合わせれば、お客様により多くの渡航地を提供することができるほか、空港での乗りつぎも便利になり、マイレージプログラムの特典も増えます。両社の共同事業が実現すれば、米国とカナダを行き来するお客様に、最高の旅行体験をお届けすることができます。」
ウエストジェットの社長兼CEO、エド・シムズ(Ed Sims)は次のように述べています。「ウエストジェットは、グローバルエアラインになることを目標にまい進しており、今回の共同事業への正式調印は、その戦略の重要なステップと言えます。
デルタ航空のような米国を代表する優良エアラインと協業することにより、より多くの優れた旅の選択肢をお客様に提供できると期待しています。デルタ航空とのこれまでの提携関係を最大限に活かして共同事業を実現することで、米国とカナダ間の旅行市場に競争をもたらせば、結果的にお客様にとってメリットになります。」
今回の共同事業の合意は、既存のコードシェア(共同運航)提携を共同事業へと深めるもので、昨年(2017年)12月に調印した覚書(MOU)に基づくものです。共同事業により、米国とカナダ間の旅行需要の95%をカバーする30都市以上へのアクセスを提供することができ、両社のお客様により多くの旅の選択肢を提供することができるようになります。これにより、市場での競争力も強化されます。
米国とカナダ両国の規制当局からの承認を取得後、デルタ航空とウエストジェットは、コードシェアの拡大、マイレージプログラムの相互利用、米国-カナダ間路線の拡大、ハブ空港での施設の共用、乗り継ぎや預け入れ手荷物のシームレスな取り扱いなどについて様々な施策をともに進めていきます。
デルタ航空はこれまで欧州、中南米、アジア、オーストラリアの航空会社との共同事業を成功させてきた実績があり、今回カナダでの成功を目指します。
グローバル化を進めるウエストジェットは、他社との提携により国際線の路線網を拡大させてきました。航空業界で最も機齢の若い航空機材を保有し、優れた顧客サービスで賞を受賞しています。最近では、トリップアドバイザーからカナダのベストエアラインに選出されたほか、スカイトラックスからは2015年北米のベストLCCに選出されています。