経済産業者と国土交通省は8日、外国人富裕層の訪日旅行の誘致に向けた商談会「ジャパンラグジュアリー・トラベルフォーラム(JLTF)」を今年10月に東京都内で開催すると発表した。富裕層をテーマにした旅行商談会は日本初の試み。出展者の募集も始めた。
バイヤーには、富裕層を顧客に旅行手配などを行う欧米豪、アジアの企業などから約30人を招へいする予定。募集する出展者には、旅行会社や旅館・ホテル、ランドオペレーター、プライベートジェットやグルーズ船の運航会社などの事業者、富裕層向けのコンテンツを有する地域や団体を想定。商談は2日間ともに完全事前アポイント制で行う。
JLTFの会期は10月18〜21日。前半2日間はエクスカーションとして公募で決定する地域の視察旅行を組み、後半2日間は東京都品川区の品川インターシティホールで商談会やセミナーを行う。
金融資産100万ドル以上の個人資産家は世界に約900万人とも言われ、その旅行需要は市場の注目を集めている。経産省や国交省では昨年12月、世界で最も権威のある富裕層旅行の商談会「インターナショナル・ラグジュアリー・トラベル・マーケット」(会場=フランス・カンヌ)に日本をブースを設置。公式オープニングパーティーとして訪日旅行の魅力を発信する「ジャパン・ナイト」を開催するなど、民間の市場参入を後押ししている。
出展者の公募締め切りは今月19日まで。出展者のほかにも、商談には参加しないカタログ協賛企業も募集する。詳しくは、JLTF公式ホームページ(http://www.jltf.jp/)。