経済産業省は7日、緊急拡大経済産業局長会議を開き、中小企業支援策の一環として、将来の資金需要に応えることを目的に「予約保証制度」を創設することを決めた。二階俊博経産相の指示を受けた措置。
新制度は中小企業の将来の資金需要に応え、迅速な資金調達を支援するのが狙いで「あらかじめ金融機関や信用保証協会の審査を受け、将来の保証付き融資の予約を行うことを可能にした」(中小企業庁金融課)もの。
21日から始める。1年先まで、必要な時にいつでもすぐに保証が受けられるようにする。ただ、保証料は通常よりも数%上乗せされるなど、「特別の保証料率を適用する」という。
会議では各局から中小企業の金融状況が報告された。中小企業経営者からは「メガバンクによる貸しはがし、貸し渋りがある」「金融機関の貸し付け条件が厳しくなりつつある」「建設や運輸、旅館など不況業種への融資には慎重」──といった声が挙げられた。
751件の相談承認融資保証約150億 信用保証協会
経産省によると、10月31日に始まった緊急保証融資については、6日現在で1万1495件の相談があり、信用保証協会は751件、計149億8100万円の融資保証を承諾している。