山口県内の食を紹介する「美食王国やまぐち親善大使」に、フランス料理店のオーナーシェフ、ピエール・ガニェール氏が就任することになり、同県と県観光連盟は10日、東京都港区のラフォーレミュージアム六本木で就任発表会を開催した。
会場には、県選出の国会議員でもある安倍晋三首相の妻、昭恵さんも駆けつけ、ガニェール氏と共に県の魅力をPRした。
ガニェール氏は現在、9カ国で11店舗を経営。日本でもANAインターコンチネンタルホテル東京(東京都港区)に出店している。ミシュラン三つ星シェフとして自ら厨房に立ち、世界中の食通に愛されている。
ガニェール氏は、同県の魅力について「素晴らしい海の幸、山の幸がある。私にとって(これらの食材を使って)料理を作る、文化を伝えることは光栄だ」と語った。日本の店舗で使用している食材の9割が国産で、同県産も積極的に取り入れているという。
首相夫人は前日、下関市内で田植えをしたことに触れ、「そのおいしいお米を食べていただきたいと思い、東京・神田にお店(居酒屋)を出した」と同県産の食材へのこだわりを語った。ガニェール氏については「どのように調理していただけるか楽しみ。ぜひ山口の食材を世界の人に知ってほしい」と期待を述べた。
ガニェール氏は今後、県内各地を訪れて県民と交流を深めるとともに、県の食材や日本酒、萩焼を活用した創作メニューの開発に臨むことになっている。創作メニュー発表会は来年3月、都内で行う予定。
イベント当日は安倍さん(左)の51回目の誕生日。
ガニェール氏から誕生日プレゼントを受け取った