国内初 サイト設け中国客誘致
群馬県と中国のSNS「微博(ウェイボー)」は6日、相互協力の覚書を締結した。ウェイボー内に特設サイトを設け、群馬の観光情報などを掲載するほか、ウェイボーの一般利用者からも投稿できるようにする。県は中国人への情報発信を強化することで、観光客増に弾みを付けたい考えだ。
同日、東京・白金の八芳園で、山本一太知事とウェイボーを運営する新浪公司のジェニー・ソー国際ゼネラルマネージャーが覚書に調印した。県によると、ウェイボーと相互協力の覚書を締結するのは国内自治体として群馬が初めて。
ウェイボーの新コンテンツ、バーチャルシティ内に群馬専用のサイト「微聚群馬」を開設。サイトには草津温泉などの観光地や名所、名産品などの情報を掲載するほか、検索や問い合わせ機能も充実する。
専用サイトは、今後県とウェイボーが具体的な内容を詰めた上で、来年1月以降の早い時期に開設する予定。ソー氏によると、バーチャルシティにはロンドンやクアラルンプールなどが参加を表明している。
山本知事は締結を「画期的なこと」と述べた上で、「県にはさまざまな観光資源があるが、特に温泉と雪(スノースポーツ)をアピールしたい」と強調した。
また、ソー氏は群馬について「何度行っても楽しくなかったことはない。特に草津温泉はとても奇麗で気持ちが良く、つまらないという中国人はいないだろう。スキーも(中国人が)なかなかできない体験だ」と指摘した。
県は微博日本Zホールディングスと連携し、9、11月にインフルエンサーの県内視察、ウェイボー・アカウント・フェスティバルへのブース出展など、中国に向けた情報発信を行ってきた。
ウェイボーはユーザー数8億人を誇る中国最大級のSNSで、旅行先の情報を得る媒体として広く利用されている。
覚書を手に握手をする山本知事(右)とソー氏