群馬県はこのほど、7月に県内の代表的な観光地を訪れた観光客と宿泊客の合計数が190万626人となり、前年同月と比べて6.1%増えたと発表した。同月から「群馬デスティネーションキャンペーン」(群馬DC)が実施されているが、その効果が表れているようだ。
主な観光地30地点の客数(同5.9%増の114万1527人)、9温泉地の宿泊客(同4.2%増の39万1539人)、6イベントの客数(同8.8%増の37万3200人)──を合算した。
観光地で伸びが大きかったのは、伊香保温泉宿泊客向け企画(入場無料)を実施した渋川市の伊香保グリーン牧場(同70.4%増)、企画展の評判とDCによる宣伝効果があった富岡市の県立自然史博物館(同43.2%増)、DCに併せた県外での宣伝活動を強化した草津町の草津熱帯園(同39.7%増)など。
温泉地の宿泊客は猿ヶ京と老神を除き増加となり、特に水上(同15.5%増)と磯部(同16.9%増)は2ケタ増と好調。「水上はDCに向けた受け入れ態勢の充実といった積極的な取り組みに加え、SLの運行で駅周辺を中心に賑わった」(観光物産課)。
イベントについては、桐生4鉄合同駅からハイキング(桐生市)、夏の城沼花ハスまつり(館林市)が集客し、それぞれ前年同月比155%増となった。
群馬DCは9月まで実施される。「東日本大震災以降、団体客の入り込みが回復していない」(同)が、どこまで数を伸ばすのか、注目される。