自治体が観光タクシードライバーの認定制度導入へ


 観光タクシードライバーの認定制度に自治体などの関心が集まっている。今年4月には沖縄、8月には長野でドライバー認定制度がスタート。青森や群馬、高知でも制度の導入に向けた話し合いを進めている。地域の観光知識に加え、高いホスピタリティを持つドライバーを認定することで、各県とも広域周遊観光の促進を期待する。

 10年に東北新幹線が青森市まで延伸する青森県。延伸を前に観光促進のための施策を整備する同県は、観光客への2次交通網の整備を課題と捉えている。新幹線効果活用プロモーション協議会の提言を受け、同県の新幹線開業対策推進本部交通アクセス専門委員会は6月から、観光タクシードライバーの認定制度導入に向け、具体的な検討を始めた。

 青森県のドライバー認定制度は、青森商工会議所などが中心となって08年7月に始める「あおもり検定」を活用し、ドライバーの観光知識レベルをチェックする。来年夏ごろに第1号の認定ドライバーが誕生する見込みだ。「観光客の利便性向上に加え、タクシードライバーのホスピタリティ水準も上がる。多くの人が高品質なタクシーサービスを受けられようになり、周遊観光の促進にもつながる」と同県新幹線交流推進課では期待する。

 群馬県は観光タクシードライバーの認定制度に向け7月20日に初会合を開いた。具体的な仕組みなどは検討中だが、来春をめどに認定制度を始める予定だ。「ドライバーの認定制度と併せて、事業者の登録制度を策定し、タクシードライバーに向けて、市町村の観光情報などを発信する仕組みなどを整えたい」(同県観光局観光国際課)。

 このほか、高知県も8月31日に認定制度の実行委員会を開いた。四国で初めての観光タクシードライバー認定制度の創設を目指す。既存の「四国検定」の利用も含め、認定条件などを今後検討していくという。

 
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