京都府舞鶴市は観光、音楽業界と連携し、5月に「舞鶴ミュージックコミッション」を全国に先駆けて設立する。市を代表する観光資源、赤れんが倉庫などを活用し、音楽フェスティバルやライブ、合宿などを誘致、地域活性につなげる「ミュージックツーリズム」の実現を目指す。
20日、多々見良三市長が東京都内で会見し、明らかにした。会見には市の取り組みを支援する日本観光振興協会(天野啓史常務理事)、orikonMEコンフィデンス(椎葉克宏雑誌事業本部長)の関係者も出席。また、舞鶴ミュージックコミッションにはコンサートプロモーターズ協会も協力する。
市はジャズ祭りやジャズフェスの開催、海上自衛隊音楽隊によるイベント参加など音楽に親しむ土地柄で、映画やドラマについても舞鶴フィルムコミッションが支援してきた。こうしたノウハウを基盤にミュージックツーリズムの実現を目指す。
ライブやエンターテイメント業界では、公演会場不足が深刻な問題となっており、市の取り組みは打開策の一つとして期待されている。
コンサートプロモーターズ協会はライブや野外フェスなどを開催するコンサートプロモーターに向けた情報提供、コンフィデンスは音楽業界関係者への情報発信、日観協は観光業界への情報提供とともに、両者と地域のコーディネーターとして協力する。