
富士山などの自然美に調和した外観
世界遺産・富士山の麓、四季折々の風情を映す河口湖のほとりにたたずむ「若草の宿 丸栄」(山梨県・富士河口湖温泉、渡辺洋社長)は今年、創業70周年を迎えた。節目の年を機にさらなる顧客満足の向上を目指し、2022年から段階的にリニューアルを進めてきた。
22~23年には、最上階にある見はらし露天風呂「富士の湯」と「湖(うみ)の湯」、貸し切り展望風呂「芙蓉の湯」を改装。富士の湯では目の前に富士山を、湖の湯からは河口湖を一望できる絶景が広がり、誰もがくつろげる特別な時間と空間を提供する。
昨年は、旅館の”顔”ともいえる外観を一新。富士山や河口湖の自然美と調和する、やわらかで温もりのあるたたずまいへと生まれ変わった。 加えて、畳敷きの大宴会場を和を基調としたダイニングホール「富士桜」へとリニューアル。和室文化になじみのない若い世代にも配慮し、部屋食の良さは残しつつも宿泊客の多様なニーズに応える姿勢だ。
「われわれのモットーは『変わらないように変わり続ける』。ありがたいことに、お客さまからも『変わったね』ではなく、『きれいになったね』とのお声をいただく。今後も奇をてらった改革ではなく、日本らしい”和”のおもてなしを大切にしたサービスを展開していきたい」と渡辺社長。
3カ年計画としてのリニューアルは、一つの節目を迎えたが、宿としての進化は終わらない。今後も富士山と河口湖が織りなす世界遺産の大自然と調和した日本の宿として、心・技・体のおもてなしにいっそう磨きをかけ、さらなる顧客満足度向上を目指す。
富士山などの自然美に調和した外観