英国旅行業協会(ABTA)の年次会議「トラベルコンベンション」の2019年開催地が東京に決定した。10月7~9日に東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で開催され、ABTAに加盟する旅行会社の幹部など約500人の参加が見込まれている。トラベルコンベンションは主に欧州エリアで開催されてきたが、日本の関係機関による誘致の成功で、アジアで初開催となる。
ABTAは、ロンドンに拠点を持つ英国最大の旅行業協会で、約1200社の旅行会社やツアーオペレーターなどが加盟している。トラベルコンベンションは年間最大のイベントで、旅行ビジネスなどに関する会議が行われる。
日本政府観光局(JNTO)、全日本空輸(ANA)、プリンスホテル、日本旅行業協会(JATA)が連携して誘致活動を展開。日本、東京への誘致に向けたプレゼンテーションに注力したほか、東京の視察旅行などを支援した。
トラベルコンベンションには、ABTAのマーク・タンザーCEOをはじめ有力旅行会社の幹部が参加することから、英国の旅行業界に対して訪日旅行の魅力を発信する機会にもなると期待されている。
また、日英両政府は、19年のラグビー・ワールドカップ日本大会、20年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を踏まえ、19~20年に文化、芸術などに関するイベントを開催し、両国の交流を促す「日英文化季間」を実施する。JNTOではこうした機運の中、ABTAトラベルコンベンションの東京開催を日英の観光交流の拡大につなげたい考えだ。