茨城県は10日、東京都千代田区の都道府県会館で、同県のイメージアップに貢献した取り組みを表彰する「いばらきイメージアップ大賞」の09年度表彰式を開いた。大賞は、同県ひたちなか市で00年から開かれている音楽イベント「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」。10万人を超える参加者を集め同県の知名度向上に貢献していることや、地元漁協らが物産販売を行うなど地域に根ざしたイベントとして定着していることなどを評価した。
橋本昌・同県知事から表彰プレートを受け取った、ロック・イン・ジャパンの渋谷陽一・総合プロデューサーは、「初開催の10年前は、地元ではイメージアップどころではなく『イメージダウン』くらいの捉えられ方だったのではないか」と回顧、「参加者も茨城の人が多く、飲食ブースやキャンプビレッジの整備も地元の方が自主的に行ってくれている、『地元が支えるフェス』。より一層地元に愛され、地元に育てられるフェスにしたい」と意欲を語った。
橋本知事は、「茨城県は農業生産額全国2位を誇っているものの『ぱっとしたものがない』『北関東3兄弟』として地味な扱いを受ける。しかし、ロック・イン・ジャパンのような素晴らしい取り組みはたくさんある。イメージアップ大賞を契機に、多くの人に茨城に注目してもらえれば」と訴えた。
大賞の次点である奨励賞を獲得したのは、20年以上にわたり稼働率9割を続ける国民宿舎「鵜の岬」(日立市)、高品質の日本酒やビールを世界に輸出し高い評価を受けている「木内酒造」(那珂市)、花火協議会で内閣総理大臣賞を10回受賞した「野村花火工業」(水戸市)、東京の六本木ヒルズで週末に同県産の新鮮な野菜を販売する「いばらき市(いち)」(東京都港区)。
各受賞団体には、表彰プレートのほか、副賞として常陸牛と同県産コシヒカリ、同県内のアクアワールド大洗水族館の招待券を贈った。
イメージアップ大賞表彰式