草津温泉スキー場(群馬県草津町)に新しいゴンドラと山頂部の展望レストランが完成した。12月13日には黒岩信忠町長らが出席して竣工式が行われた。ゴンドラがスキー場オープンに合わせ16日から、レストランは23日からそれぞれ営業を開始した。
同町はスキー場について、年間を通して集客が見込める「通年型山岳リゾート」にすることを目指している。2施設の稼働で、同リゾート実現に大きな一歩を踏み出した。次はメインレストラン「天狗山レストハウス」の建て替えで、25年中の完成を目指している。
「パルスゴンドラ天狗」の建設費は約8億円。1台8人乗りで3台が連結、計12台が稼働。全長473メートルを2分ほどで結ぶ。料金は大人で片道800円(往復1500円)、子供600円(同千円)。
山頂部には「天狗山展望ハウス」があったが、1985年建設で老朽化が進み、店舗面積も狭く、トイレも男女兼用1カ所のみで不便さは否めなかった。約2億円をかけて建てた展望レストランの名称は「クリスタル天(そら)」。2階建てで、座席数は40席。トイレは男女別にした。ガラス張りのため、温泉街やスキー場を眺めながら食事が楽しめる。
インバウンドを意識し、すし職人が握る本格的なすしやアルコール類を提供する。営業時間は午前9時半~午後4時(ナイター営業日は午後8時半まで)。
同スキー場は18年の本白根山の噴火で面積は大きく減少。スキーに頼らないスキー場運営にかじを切り、ジップラインや日本一高いブランコ「スカイスウィング」などを整備した。今回の施設もその一環。
パルスゴンドラ天狗(上)とクリスタル天