蒲郡市の協議会がおもてなしロボット開発へ、旅館でも活用狙う


原型となる対話ロボット

原型となる対話ロボット

 「癒しとアンチエイジングの郷推進協議会」(愛知県蒲郡市、小澤秀雄会長)は、05年度から07年度の3カ年計画で、健康をテーマに新産業創出を目指したアンチエイジング(抗加齢)事業を推進している。同事業の一環で現在、「蒲郡みかん型癒しのコミュニケーションロボット」の開発が進められている。旅館などで観光客を対象にした「おもてなし」に対応可能なロボットの試作品が今年度中に完成する。

 同協議会は05年10月に同市商工会議所など産学官で設立した。「住む人、訪れる人が若返るような街」を掲げ、(1)健康新繊維研究会(2)先端技術研究会(3)健康サービス産業研究会(4)健康食品研究会──などが医療と衣食住が融合した新しい健康産業の事業化、市場化に取り組む。このうち、先端技術研究会が、豊橋技術科学大学(豊橋市)の岡田美智男教授などの研究グループと共同でロボット開発を進めている。

 開発中のロボットは2体のペアで、三河弁を話す会話機能を持つ。複数の人とのコミュニケーションが可能で、時候のあいさつなどの会話ができて見た目も癒されるデザイン。「2体のロボットとお客さんがコミュニケーションをとれるようなロボット」と同協議会。

 旅館のロビーや観光施設などでこのロボットを活用する予定で、同市のマスコット・キャラクターとしてアピールしていく。

 豊橋技術科学大学の岡田教授は「みかん型対話ロボット2、3台が一緒になってお客さんと会話をし、お客さん同士の交流の輪が広がってくれるきっかけとなってほしい」と話している。

 ロボット開発以外の、アンチエイジング事業としては、健康サービス産業研究会が旅館、観光施設を中心に、健康と観光を掛け合わせた新しい健康サービスを研究している。

原型となる対話ロボット
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